旭川荘療育アカデミー


平成29年度 障害児者療育総合課程 
講義 
 2017.7.29(土)

「発達障害と児童虐待」

岡山短期大学 幼児教育学科 ・ 教授 


松尾 冀 先生





受講者の感想

児童虐待の防止で、連携が大切であるとともに、ひとり親、
貧困家庭にネグレクトが多くなるのではないかと心配です。
夏休みなので「朝食べてきた?」子どもに聞いたりしています。

児童相談所がどんなところか、あまり理解できていなかったが、
簡単ではあるが話をきけて少し分かった。
事例から虐待について考えることができた。

いたましい虐待の例を読んだが、その陰には発達障害ということも大いにあると思う。
チンパンジーのアイちゃんのことを聞いたが、第1子は育児を失敗したそうだが、
ましてや人間ならば、「学習」なくして子育ては困難だろう。
子育て文化は、祖母から親へ親から子へというが、
私の母は4歳で母親を亡くしている。その影響は大きかったと思う。
児童相談所は、幼稚園や小中学校との人事交流も本当に大切だと思った。

具体例(事案)が盛り沢山で、むごい事件がたくさんあるんだなぁと
目をそむけたくなる気持ちになりました。
しかし反面、関心のある事柄でした。
子育てってその時は一生懸命で、ゆとりがなく、
核家族の親にとってモデルまたは、SOSを求める人が身近に居ない不安や、
孤独から人の心の弱さがネグレクトや虐待に発展することも多いと思います。
産婦人科などで、母親のコミュニティが紹介され、
相談できたり、所属意識が満たされたりすることが大切だと思います。
その集団の中に発達障害を持った母親が入りにくくないよう手助けが要るのでしょうね。

児童相談所の役割と機能がよくわかり、特別な権限があることを知った。
虐待事例が紹介され、今まで松尾先生が
とても情熱を持ってされていたことが伝わってきて感動した。

岡山県でも虐待件数が現像より多く、ネグレクトが多いことに驚いた。

講師の先生の実際の体験談が多く含まれ、現実味のある講義内容だったと思います。
自分のクラスの子どもを守りたいと思いから、個人で問題を抱え込みがちですが、
自分を守るためにも、上司や専門機関としっかりと密な連携を取り、
子どもの安全のために日々努力をしていきたいと感じました。

子どものケアをサポートすることも大事だが、
親へのサポートも大事にしていくことが重要なんだなと思いました。



「ADHD の支援技法(2)」

旭川荘療育アカデミー ・ 学院長 


 松本 好生





受講者の感想


放課後児童クラブに登所してくる子どもたちの家庭が、それぞれなので、
1人ひとりの子どもが抱えている問題が行動に出てきているのは、よく解かりました。
その親がわりの一部として、関わるのは、子どもの気持ちを受け止め、
カウンセラー的な存在でありたいと強く思いました。

その問題がおこっているという表出している部分だけでなく、
「なぜ おこっているのか」という背景を探っていかなければいけないのだと思いました。


修正回路がないという意味が、脳の機能の面から理解することができた。
アンガーマネジメントは今までに研修で学ぶことがあり、自分の怒りのコントロールとしては、
活用していたが、児童に対してという視点はもっていなかった。怒りを抑制するのでなく受けとめたい。


ADHDの症状は多岐にわたっているが、そのどれになっても、周りの人にとっては、
迷惑だし、悪目立ちするが、一番困っているのは、本人なのだということを、
理解してあげたい。本人の感情(怒り腹立ち)をそのまま、
受け入れて、感情を出させてあげることが大切だと思った。
そこを否定されると、ますます自己肯定感の薄い子どもになってしまうだろう。
ADHDは、自分に一番近い症状なので、とても興味深い。


ADHDの人をかまい過ぎると、悪化しますよ・・・というお話、
もっと早く知っておけば、あの時・・・もっといいかかわりが、
できていたのだろう・・・反省です。
今後に生かしていかしていきたいと思います。


「代理母親として甘えさせてあげてください」と言われたことから、
以前、職場で小2の子を、だっこ、おんぶするのは、可か不可か・・・と
討論したことがあります。育児経験した私は、当時可だと思っていましたから、
不可だと話した人がいることに驚きました。
知的だから・・・ADHDだから・・・ASDだから・・・と
いうのは関係ないのではないかな・・・と思います。
重くなったら自然に
 おんぶ卒業がくるのではないかと考えています。
重いから膝に座ってねとか「大きくなったら握手にしようか」など、
代替の方法があると思うのですが・・・
今でも小6くらいまでがおんぶOKの目安だとしています。・・・どうでしょう・・・


ADHDの人の行動の内面にあるものに注目し、関わられたらいいと思いました。
また、アンガーマネジメントは、他のことでも役に立つので職場の人にも教えてあげようと思います。


専門用語が多く勉強になった。今、クラスにADHD傾向の子どもがいるので、
参考にしていきたいと思った。


クラスの気になる子どもの脳がどうなっているのかと、いつも思いながら関わっていたのだが、
今日の講義を聞いて少し分かった気がする。子どもの行動に不安を感じている保護者もおられるため、
不安を取り除けるような関わり方を心がけたい。


しっかり褒めていこうと思った。コップが小さいということをしっかり頭において、
関わっていかなければいけないと感じた。


ADHDとは何かについてから知り、どう支援していくのか、例えがありわかりやすかった。
自分なりに子どもへの支援を考えていきたいと思う。

保育の中で、ADHDの子、グレーゾーンの子が、数名いる中で、
悩んでいた保育の見方や考え方が少し変わり、いろいろと実践して少しでもその子たちが
集団に入れるようになれたら良いかなと思った。


「もう、しません」の言葉の中には、“逃げ”の意味も込められていることを知り、
担当している幼児にも当てはまる部分がありました。