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介護福祉学科

『守りたい!我が子の未来』 ~旭川荘利用者 家族の声~

2012年06月27日

    『 旭川荘利用者の家族の声 ~佐藤理事長の声~を聴いて 』 
                            (介護福祉科1年 男子 感想文より) 
私たち介護福祉科1年生は、6月22日から行う初めての実習に向けて、6月18日(金)に
旭川荘を利用されている方の 「家族の声、親の気持ち」 を聴きました。
 
◆講師は、NPO法人「ゆずり葉の会」理事長であり、「岡山県重症心身障害児(者)を守る会」の  会長、そしてまた、「旭川荘療育センター児童院家族会」会長の 『佐藤恵美子さん』 です。
 
◆元気ですくすく育っていた娘さんが1歳半の時に、重い病気にかかりました。
  そして、大学病院に受診し、先生から告げられた言葉は…。
  「…お子さんは20歳まで生きられないでしょう。 …どうか大事にみてあげてください~」と。
  先生の言葉で、谷底に突き落とされた気持ちとなり、
  佐藤さんは、その日どのようにして自宅まで帰られたのか、覚えられていないそうです。
 
◆また当時は、現在と違って障がいに対する偏見が強くあったそうです。
 「あの子と遊ぶと、病気がうつる~」と言われたり、興味本位で娘さんを見ようと、
 家の屋外から棒を伸ばしてカーテンを開けるなど…、心ない人たちも多くいたそうです。
  …私達の今の時代では考えられないことです。
 
◆そし後、涙に明け暮れ絶望した毎日だったそうです。
 ある日ご主人と娘さんとで、高梁市街から見える、備仲松山城がある「サルの生息地」で有名な 臥牛山(がぎゅうざん)に行った時のことでした。
  ~ 娘さんにアイスクリームを食べさせていたら、サルが突然現れてそのアイスクリームを
   をサッととって山へ逃げていったのです。
   その時の娘さんは、これまでに見せたことのない満面の笑顔と、キャッキャッと
   大きな笑い声をあげたそうです。
◆絶望の淵にいた佐藤さんにとって、その時の、娘さんの「笑顔」と「笑い声」は、
  それまでにない「大きな希望の光」となったそうです。
  ~重い障がいをもつ娘さんから、「生きる励み」と「勇気」を強く教わったそうです。
◆そして 「…この子と一緒に、しっかりと前を向いて歩んでいこう~!」と、固く決意を
 されたそうです。
 ~それまで泣いてばかりいた佐藤さんは、それ以降泣くことはほとんどなかったそうです。
 
◆お医者さんの勧めで旭川荘に入り、当時まだなかった家族会の設立と運営に携わりました。
 家族会では、親同士でなぐさめ励ましあうとともに、さまざまな問題や課題に対して、
 親や家族同士で力を合わせて、県や国へ陳情に行ったり様々な活動をされてきました。 
◆その親たちも高齢化が進み、大きな課題は、「親亡き後の子ども達のこと」でした。
 「~自分達、親が死んだあと、残された子ども達をぜひとも私たちの家族会で守っていこう!」と。
 わが子の未来を想う親の気持ちと熱意が、さらには「成年後見人制度」の設立に向けて、
 まい進したそうです。  (…「されど、母は強し」~とは、まさにこのとだと思いました…)
◆2009年4月、ついに家族会の念願であった、NPO法人「ゆずり葉の会」が設立されました。
 この会は家族会が親や家族・本人に代わって、財産管理や福祉・介護サービスの契約などを  する権限が法的に与えられるため、親亡きあとも安心して暮らせる制度の会組織です。
 また全国でも、先駆的な取り組みとあって、家族会への見学や講演が絶えないそうです。
 
◆今回私たちは、とても有意義で貴重なお話しを聞くことができて、感謝しています。
  6月22日から行う初めての実習(障がい者施設)では、利用者さんのほかに、
  家族の方々の気持ちも考えながら、実習に臨みたいと思いました。
   佐藤理事長、本当にありがとうございました。    ( 「…されど、母は強し」~ですよね!)
       



  • 目頭が熱くなるお話に聴き入る学生

  • 親として我が子にできる限りのことをしたい

  • 朝日新聞に大きく掲載2010.1.21.

  • 葉が親から子へとゆずられる「ゆずりは」